図のように質量36tの荷を4本の玉掛け用ワイヤロープを用いてつり角度90°でつるとき、使用することができるワイヤロープの最小径は1~5のうちどれか。ただし、重力の加速度は9.8m/s2、ワイヤロープの切断荷重はそれぞれに記載したとおりとし、また、4本のワイヤロープには均等に荷重がかかり、ワイヤロープの質量は考えないものとする。
1:ワイヤロープの直径(mm)=32 切断荷重(kN)=544
2:ワイヤロープの直径(mm)=36 切断荷重(kN)=688
3:ワイヤロープの直径(mm)=40 切断荷重(kN)=850
4:ワイヤロープの直径(mm)=44 切断荷重(kN)=1030
5:ワイヤロープの直径(mm)=48 切断荷重(kN)=1220
答:3
ワイヤロープ1本に掛かる張力=質量÷つり本数×重力の加速度×張力係数
重力の加速度=9.8m/s2
つり角度90°の場合の張力係数=1.41
36t÷4本×9.8m/s2×1.41=124.36
玉掛け用ワイヤロープの安全係数は6以上必要である。
この場合に必要となるワイヤロープの切断加重=124.36×6=746.16
切断加重746.16以上で最小径のワイヤロープは40mmである。