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原動機及び電気
H25後期-問21
巻線形三相誘導電動機の速度制御方式に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:二次抵抗制御は、電動機の回転子の巻線に接続した抵抗器の抵抗値を変えることにより速度制御を行う。
2:渦電流ブレーキ制御は、電動機に渦電流ブレーキを連結したもので、電気的なブレーキのためブレーキライニングのような消耗部分がなく、制御性も優れている。
3:サイリスター一次電圧制御は、電動機の回転数を検出し、指定された速度と比較しながら制御するため、きわめて安定した速度が得られる。
4:電動油圧押上機ブレーキは、機械的な摩擦力を利用して制御するため、ブレーキライニングの摩耗を伴う。
5:ダイナミックブレーキ制御は、電動機の一次側を直流励磁して制御するもので、つり荷が重い場合には低速での巻下げができない。
H25後期-問22
電動機に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:クレーンでは特殊な場合を除き、ほとんど三相誘導電動機が用いられている。
2:三相誘導電動機の同期速度は、極数が多いほど速くなる。
3:直流電動機は、一般に速度制御性能が優れているが、整流子及びブラシの保守が必要である。
4:巻線形三相誘導電動機では、固定子側を一次側、回転子側を二次側と呼ぶ。
5:かご形三相誘導電動機は、インバーター制御を採用することで比較的大容量のクレーンにも用いられる。
H25後期-問23
電気に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:交流は、シリコン整流器を使って直流を整流しても得られる。
2:電動機は、電気エネルギーを機械力に変換する機能を持っている。
3:家庭の電灯や電化製品には、単相交流が使用されている。
4:発電所から変電所までは、特別高圧で送電されている。
5:電力会社から供給される交流電力の周波数は、おおむね東日本では50Hz、西日本では60Hzである。
H25後期-問24
給電装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:イヤー式トロリ線給電は、トロリ線の充電部が露出しており、設置する場所によっては感電する危険がある。
2:爆発性のガスや粉じんが発生するおそれのある場所では、キャブタイヤケーブルを用いた防爆構造の給電方式が用いられる。
3:パンタグラフのホイールやシューの材質には、砲金、カーボン、特殊合金などが用いられる。
4:絶縁トロリ線方式給電は、すその開いた絶縁物で被覆したトロリ線を用い、その間を集電子がしゅう動して集電する方式である。
5:旋回体やケーブル巻取式などの回転部分への給電には、トロリバーが用いられる。
H25後期-問25
図のような回路について、BC間の合成抵抗Rの値と、AC間に400Vの電圧を加えたときに流れる電流Iの値の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
1:R=660Ω I=0.3A
2:R=660Ω I=0.5A
3:R=360Ω I=0.4A
4:R=360Ω I=0.8A
5:R=260Ω I=1A
H25後期-問26
電気機器の故障の原因、電気計器の使用方法に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、電源の電圧降下が大きいことがあげられる。
2:電動機が振動する場合の原因の一つとして、締付けボルトに緩みがあることがあげられる。
3:電磁ブレーキの利きが悪い場合の原因の一つとして、コイルが断線していることがあげられる。
4:交流用の電圧計や電流計は、一般に電圧又は電流の最大値ではなく、実効値で目盛られている。
5:回路計(テスター)は、直流電圧、交流電圧、直流電流などを、スイッチを切り替えることによって計測できる計器である。
H25後期-問27
電気の導体、絶縁体に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:ゴムは、電気の導体である。
2:アルミニウムは、電気の導体である。
3:空気は、電気の絶縁体である。
4:絶縁体の絶縁抵抗は、メガーを用いて測定する。
5:絶縁体は、表面がカーボンや胴の粉末などのような導電性の物で汚損すると、絶縁劣化する。
H25後期-問28
感電災害及びその防止に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:100V以下の電圧では、感電しても死亡する危険性はないが、負傷する危険はある。
2:汗をかいたり、水にぬれているときは、感電する危険性が高くなる。
3:電気火傷は、皮膚の深くまで及ぶことがあり、外見に比べ重症であることが多い。
4:接地は、漏電している電気機器のフレームなどに人が接触したとき、感電による障害を少なくする効果がある。
5:感電防止のため、機器の絶縁性能の劣化やコードの機器引込み部の絶縁被覆の損傷の有無について、常に点検整備を怠らないようにする。
H25後期-問29
クレーンの電動機の付属機器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:間接制御器には、カム形制御器やエンコーダー型制御器がある。
2:クランクハンドル式の制御器は、操作ハンドルを水平方向に回して操作する構造である。
3:無線操作用の制御器には、押しボタン式とハンドル操作式がある。
4:押しボタンスイッチは、直接制御器の一種であり、電動機の正転と逆転のボタンを同時に押せない構造となっているものが多い。
5:抵抗器は、特殊鉄板を打ち抜いたもの又は鋳鉄製の抵抗体を絶縁ロッドで締め付け、格子状に組み立てたものである。
H25後期-問30
電動機の制御に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:直接制御は、電動機の主回路を制御器の内部接点で直接開閉する方式で、間接制御に比べ、制御器のハンドル操作が重く、運転者の疲労が大きい。
2:間接制御は、電動機の主回路に挿入した電磁接触器が主回路の開閉を行い、制御器はその電磁接触器の電磁コイル回路を開閉する方式である。
3:三相誘導電動機の電源の3相のうち2相を入れ替えると、回転方向が変わる。
4:コースチングノッチは、制御器の第1ノッチに設けられ、ブレーキには通電しないで、電動機にのみ通電してブレーキを緩めるものである。
5:間接制御では、加速・減速を自動的に行う回路を組み込み、急激なハンドル操作でも電動機に対する悪影響を少なくすることができる。
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