居宅介護支援事業所に、病院の医療ソーシャルワーカーから「近日中に退院する高齢者がいる。本人に頼まれたのでお願いしたい」と居宅介護支援の依頼が入った。高齢者は要介護2であり、本人は在宅での生活を希望しているが、家族は自宅への受け入れに消極的である。事業所の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1:自宅療養が可能であることを、病院から家族に説明してもらうよう依頼した。
2:自宅での療養上の注意事項について聞くため、医師に面談を申し入れた。
3:本人と家族の意向が異なるので依頼は受け付けられないと回答した。
4:家族と面談し、直ちに老人ホームへの入所申請を行うよう強く勧めた。
5:本人および家族と充分話し合い、当面、ショートステイの計画的な利用を提案した。
答:1・2・5
1:正しい。家族は自宅への受け入れに消極的な場合、自宅療養が可能であることを、病院から家族に説明してもらうよう依頼することは適切な対応である。
2:正しい。家族は自宅への受け入れに消極的な場合、自宅での療養上の注意事項について聞いておくことは適切な対応である。
3:誤り。本人と家族の意向が異なる場合は、お互いの意見の調整を行わなければならない。
4:誤り。本人は在宅での生活を希望している場合に、家族と面談し、直ちに老人ホームへの入所申請を行うよう強く勧めることは適切な対応とはいえない。
5:正しい。家族は自宅への受け入れに消極的な場合、本人および家族と充分話し合い、当面、ショートステイの計画的な利用を提案することは適切な対応である。