高齢者の精神障害について適切なものはどれか。2つ選べ。
1:高齢者のうつ病は、初老期に好発し、高齢者の自殺の主要な原因の1つになっている。
2:せん妄は、脳の器質疾患(脳血管障害や頭部外傷)を原因とすることはなく、手術、感染症、脱水などによる全身状態の悪化が主たる原因である。
3:せん妄症状は、興奮や幻覚が治まると、その後再発することはまれである。
4:せん妄とは、意識障害の一種で、軽度の意識漏濁に、錯覚、幻覚、それらに基づく妄想や興奮を伴う状態をいう。
5:せん妄症状のみられる高齢者に対しては、薬物治療は効果がほとんどないため、身体拘束で危険防止に努めることが最も重要である。
答:1・4
1:正しい。高齢者のうつ病は、初老期に好発し、高齢者の自殺の主要な原因の1つになっている。
2:誤り。せん妄は、脳の器質疾患(脳血管障害や頭部外傷)を原因とすることが多く、手術、感染症、脱水などによる全身状態の悪化を原因とすることもある。
3:誤り。せん妄症状は、興奮や幻覚が治まっても、再発することがある。
4:正しい。せん妄とは、意識障害の一種で、軽度の意識漏濁に、錯覚、幻覚、それらに基づく妄想や興奮を伴う状態をいう。
5:誤り。せん妄症状のみられる高齢者に対しては、薬物治療が基本となる。