高齢者によくみられる疾患について適切なものはどれか。3つ選べ。
1:シャイ・ドレーガー症候群では、パーキンソン病様症状がみられる。
2:関節リウマチは、血清尿酸値の上昇によって起こる疾患である。
3:高齢者のてんかんの原因は、主に脳血管障害か頭部外傷の後遺症である。
4:パーキンソン病は、徐々に全身の骨格筋が萎縮して、四肢の筋力低下による運動や歩行等の生活機能低下、嚥下障害、言語障害等の症状がみられる。
5:ピック病は、認知症を主症状とする疾患であるが、アルツハイマー病と比べて、人格障害の症状が顕著にみられる。
答:1・3・5
1:正しい。シャイ・ドレーガー症候群では、パーキンソン病様症状がみられる。
2:誤り。関節リウマチは、自己免疫が関節を侵し、これにより関節痛、関節の変形が生じる疾患である。血清尿酸値の上昇によって起こる疾患は痛風である。
3:正しい。高齢者のてんかんの原因は、主に脳血管障害か頭部外傷の後遺症である。
4:誤り。パーキンソン病は、安静時振戦(手足のふるえ)、筋固縮(筋肉のこわばり)、無動(動作緩慢)、姿勢・歩行障害(倒れやすい)などの症状がみられる神経変性疾患である。徐々に全身の骨格筋が萎縮して、四肢の筋力低下による運動や歩行等の生活機能低下、嚥下障害、言語障害等の症状がみられるのは、筋萎縮性側索硬化症である。
5:正しい。ピック病は、認知症を主症状とする疾患であるが、アルツハイマー病と比べて、人格障害の症状が顕著にみられる。