次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、附属機器について正しいものはどれか。
イ.液分離器は、圧縮機の吐出し管に設け、冷媒蒸気中に冷媒液が混在したときに蒸気と液を分離するために用いる。
ロ.フルオロカーボン冷凍装置の液ガス熱交換器は、冷媒液を過冷却して液管内でのフラッシュガスの発生を防止し、圧縮機吸込み冷媒蒸気を適度に過熱するために用いる。
ハ.冷凍装置に用いられる受液器には、大別して凝縮器の出口側に連結される高圧受液器と、冷媒液強制循環式冷凍装置で蒸発器に連結して用いられる低圧受液器とがある。
ニ.油分離器は、アンモニア冷凍装置や低温用のフルオロカーボン冷凍装置に用いることが多い。アンモニア冷凍装置の場合、分離された冷凍機油(鉱油)は劣化しにくく、一般に圧縮機クランクケース内に自動返油される。
1:イ、ロ
2:イ、ニ
3:ロ、ハ
4:ハ、ニ
5:イ、ロ、ハ
答:3
イ.誤り。液分離器は、蒸発器から圧縮機の間の吸込み蒸気配管に設け、吸込み蒸気中に冷媒液が混在したときに蒸気と液を分離するために用いる。
ロ.正しい。フルオロカーボン冷凍装置の液ガス熱交換器は、冷媒液を過冷却して液管内でのフラッシュガスの発生を防止し、圧縮機吸込み冷媒蒸気を適度に過熱するために用いる。
ハ.正しい。冷凍装置に用いられる受液器には、大別して凝縮器の出口側に連結される高圧受液器と、冷媒液強制循環式冷凍装置で蒸発器に連結して用いられる低圧受液器とがある。
ニ.誤り。油分離器は、アンモニア冷凍装置や低温用のフルオロカーボン冷凍装置に用いることが多い。アンモニア冷凍装置の場合、吐出しガス温度が高く、分離された冷凍機油(鉱油)が劣化するので、一般には自動返油せず、油だめに抜き取ることがある。
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