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H22保安管理技術-問7

次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、蒸発器について正しいものはどれか。

イ.膨張弁から流出する冷媒をそのまま蒸発管に導き、飽和液が周囲から熱を取り込んで乾き飽和蒸気となり、さらに、いくらか過熱された状態で蒸発管から出て行くようにした蒸発器を、冷媒液強制循環式蒸発器という。

ロ.冷蔵用の空気冷却器では、算術平均温度差は通常5~10K程度であるがこの温度差が大きすぎると、蒸発温度を高くしなければならないので圧縮機の軸動力は減少し、装置の成績係数が低下する。

ハ.シェルアンドチューブ形満液式蒸発器に入る冷媒は、大きな容器のシェルの中で蒸発して冷媒蒸気が圧縮機に吸い込まれ、冷媒液は滞留してシェル内の冷却管を浸している。蒸発器内に入った油の戻りが悪いので、油戻し装置が必要になる。

ニ.プレートフィンコイル蒸発器のフィン表面に霜が厚く付着すると、空気の通路が狭くなって風量が減少し、霜の熱伝導率が小さいため伝熱が妨げられ、蒸発圧力、蒸発温度が低下する。

1:イ、ロ

2:イ、ハ

3:ロ、ハ

4:ロ、ニ

5:ハ、ニ

答:5

イ.誤り。膨張弁から流出する冷媒をそのまま蒸発管に導き、飽和液が周囲から熱を取り込んで乾き飽和蒸気となり、さらに、いくらか過熱された状態で蒸発管から出て行くようにした蒸発器を、乾式蒸発器という。

ロ.誤り。冷蔵用の空気冷却器では、算術平均温度差は通常5~10K程度であるがこの温度差が大きすぎると、蒸発温度を低くしなければならないので圧縮機の軸動力は減少し、装置の成績係数が低下する。

ハ.正しい。シェルアンドチューブ形満液式蒸発器に入る冷媒は、大きな容器のシェルの中で蒸発して冷媒蒸気が圧縮機に吸い込まれ、冷媒液は滞留してシェル内の冷却管を浸している。蒸発器内に入った油の戻りが悪いので、油戻し装置が必要になる。

ニ.正しい。プレートフィンコイル蒸発器のフィン表面に霜が厚く付着すると、空気の通路が狭くなって風量が減少し、霜の熱伝導率が小さいため伝熱が妨げられ、蒸発圧力、蒸発温度が低下する。

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