次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍装置の運転について正しいものはどれか。
イ.蒸発温度が低くなるほど、圧縮機の吸込み蒸気の比体積は大きくなる。
ロ.横型シェルアンドチューブ凝縮器(開放形冷却塔使用)の運転状態が、冷却水の出入り口温度差は4~6Kで、凝縮温度は冷却水出口温度よりも3~5K高い温度であったので、正常であると判定した。
ハ.フルオロカーボン用半密閉圧縮機を使用した冷凍装置で、吐出しガスの温度が150℃であったので、正常であると判断した。
ニ.多気筒圧縮機のクランクケース内の冷凍機油(鉱油)の温度が65℃であったが、油圧が正常であったので、圧縮機の運転状態は異常なしと判定した。
1:イ、ロ
2:イ、ハ
3:ロ、ハ
4:ロ、ニ
5:ハ、ニ
答:1
イ.正しい。蒸発温度が低くなるほど、圧縮機の吸込み蒸気の比体積は大きくなる。
ロ.正しい。横型シェルアンドチューブ凝縮器(開放形冷却塔使用)の凝縮温度の目安としては、冷却水の出入り口温度差が4~6Kで、凝縮温度は冷却水出口温度よりも3~5K高い温度である。
ハ.誤り。フルオロカーボン冷媒は温度が高いと冷媒の分解及び冷凍機油の劣化が促進されるので、圧縮機吐出しガスの上限温度は120℃~130℃程度とされている。
ニ.誤り。冷凍機油の油温は、運転状況によって異なるが50℃以下が正常とされている。
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