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労働生理
H24前期-問21
呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:呼吸運動は、主として呼吸筋(肋間筋)と横隔膜の協調運動によって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
2:胸郭内容積が増し、内圧が低くなるにつれ、鼻腔や気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
3:肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を内呼吸という。
4:呼吸に関与する筋肉は、延髄にある呼吸中枢によって支配されている。
5:身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇などにより呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
H24前期-問22
心臓の働きと血液の循環に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:心筋は不随意筋であるが、骨格筋と同様に横紋筋に分類される。
2:体循環とは、左心室から大動脈に入り、静脈血となって右心房に戻ってくる血液の循環をいう。
3:肺を除く各組織の毛細血管を通過する血液の流れは、体循環の一部である。
4:肺循環とは、右心室から肺動脈を経て肺の毛細血管に入り、肺静脈を通って左心房に戻る血液の循環をいう。
5:大動脈及び肺動脈を流れる血液は、酸素に富む動脈血である。
H24前期-問23
神経細胞に関する次の文中の[ ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
「神経系において情報を伝えたり処理する基本単位である神経細胞は[ A ]ともよばれ、細胞体から通常1本の[ B ]と複数の[ C ]が突き出した形をしている。神経細胞内を情報が伝わっていくことを伝導といい、情報は、[ C ]で受け取られ[ B ]を伝わって運ばれる。」
1:A=ニューロン B=軸索 C=樹状突起
2:A=ニューロン B=樹状突起 C=軸索
3:A=シナプス B=軸索 C=樹状突起
4:A=シナプス B=樹状突起 C=軸索
5:A=ガングリオン B=軸索 C=樹状突起
H24前期-問24
蛋白質並びにその分解、吸収及び代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:蛋白質は、約20種類のアミノ酸が結合してできており、内臓、筋肉、皮膚など人体の臓器等を構成する主成分である。
2:蛋白質は、膵臓から分泌される消化酵素である膵リパーゼなどによりアミノ酸に分解され、小腸から吸収される。
3:血液循環に入ったアミノ酸は、体内の各組織において蛋白質に再合成される。
4:肝臓では、アミノ酸から多くの血漿蛋白質が合成される。
5:飢餓時には、肝臓などでアミノ酸などからブドウ糖を生成する糖新生が行われる。
H24前期-問25
腎臓・泌尿器系に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:糸球体では、血液中の血球及び蛋白質以外の成分がボウマン嚢に濾し出され、原尿が生成される。
2:尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分、電解質、栄養分が血液中に再吸収される。
3:尿の生成・排出により、体内の水分の量やナトリウムなどの電解質の濃度を調節するとともに、生命活動によって生じた不要な物質を排泄する。
4:尿の95%は水分で、残りの5%が固形物であるが、その成分は全身の健康状態をよく反映するので、尿検査は健康診断などで広く行われている。
5:血液中の尿素窒素(BUN)の値が低くなる場合は、腎臓の機能の低下が考えられる。
H24前期-問26
血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:血液は、血漿と有形成分から成り、血液の容積の55~60%程度を占める血漿中には、アルブミン、グロブリンなどの蛋白質が含まれている。
2:血液の容積に対する赤血球の相対的容積をヘマトクリットという。
3:骨髄中で産生される赤血球の寿命は、約120日で、白血球の寿命に比べて長い。
4:白血球の一成分であるリンパ球には、Bリンパ球やTリンパ球などがあり、免疫反応に関与している。
5:ある人の血漿中のフィブリン(線維素)と別の人の血清中のフィブリノーゲン(線維素原)との間で生じる反応を血液の凝集という。
H24前期-問27
視覚に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:ヒトの眼は、周りの明るさによって水晶体の厚さが変化して眼に入る光量が調節され、暗い場合には水晶体が厚くなる。
2:眼軸が短すぎることなどにより、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視眼という。
3:角膜が歪んでいたり、表面に凹凸があるために、眼軸などに異常がなくても、物体の像が網膜上に正しく結ばないものを乱視という。
4:網膜には、明るい所で働き色を感じる錐状体と、暗い所で働き弱い光を感じる杆状体の二種類の視細胞がある。
5:明るいところから急に暗いところに入ると、初めは見えにくいが徐々に見えやすくなることを暗順応という。
H24前期-問28
ヒトのホルモン、その内分泌器官及びそのはたらきの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
1:ホルモン=コルチゾール 内分泌器官=副腎皮質 はたらき=血糖量の増加
2:ホルモン=アルドステロン 内分泌器官=副腎皮質 はたらき=体液中の塩類バランスの調節
3:ホルモン=パラソルモン 内分泌器官=副腎髄質 はたらき=血糖量の増加
4:ホルモン=インスリン 内分泌器官=膵臓 はたらき=血糖量の減少
5:ホルモン=グルカゴン 内分泌器官=膵臓 はたらき=血糖量の増加
H24前期-問29
体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:寒冷にさらされ体温が正常以下になると、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。
2:高温にさらされ体温が正常以上に上昇すると、内臓の血流量が増加し体内の代謝活動が亢進することにより、人体からの放熱が促進される。
3:体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。
4:体温調節中枢は、小脳にあり、産熱と放熱とのバランスを維持し体温を一定に保つよう機能している。
5:放熱は、放射(ふく射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ、蒸発には、発汗と不感蒸泄によるものがある。
H24前期-問30
睡眠に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:睡眠は、疲労の回復に有効であるが、寝つけない場合、体を横たえて安静を保つのみでも、疲労はある程度回復する。
2:睡眠中には、交感神経系の働きが活発になり、心身の安定を図るように調節が行われる。
3:睡眠が不足すると、感覚機能や集中力は低下し、作業能率が落ち、周囲の刺激に対する反応も鈍り、災害の発生しやすい状況となる。
4:睡眠と覚醒のリズムは、体内時計により約1日の周期に調節されており、体内時計の周期を外界の24時間周期に適切に同調させることができないために生じる睡眠の障害を概日リズム睡眠障害という。
5:睡眠と食事は深く関係しているため、就寝直前の過食は肥満のほか不眠を招くことになる。
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