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労働衛生
H23前期-問11
室内に10人の人が入っている事務室において、二酸化炭素濃度を1000ppm以下に保つために最小限必要な換気量(m3/h)に最も近いものは次のうちどれか。
ただし、外気の二酸化炭素濃度を400ppm、室内にいる人の1人当たりの呼出二酸化炭素量を0.017m3/hとする。
1:90
2:190
3:290
4:390
5:490
H23前期-問12
次のAからDまでの温熱指標のうち、乾球温度と湿球温度のみで求められるものの組合せは、1~5のうちどれか。
A 相対湿度
B 実効温度
C 不快指数
D WBGT
1:A、B
2:A、C
3:B、C
4:B、D
5:C、D
H23前期-問13
照明等の視環境に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:前方から明かりを取るときは、眼と光源を結ぶ線と視線とで作る角度が、30°以下になるようにするとよい。
2:あらゆる方向から同程度の明るさの光がくると、見るものに影ができなくなり、立体感がなくなってしまうことがある。
3:全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明による照度は、局部照明による照度の1/10以上になるようにする。
4:照度の単位はルクスで、1ルクスは光度1カンデラの光源から1m離れた所で、その光に直角な面が受ける明るさに相当する。
5:室内の彩色で、明度を高くすると光の反射率が高くなり照度を上げる効果があるが、彩度を高くしすぎると交感神経の緊張を招きやすく、長時間にわたる場合は疲労を招きやすい。
H23前期-問14
厚生労働省の「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」に基づく措置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:ディスプレイ画面上における照度は、500ルクス以上になるようにする。
2:書類上及びキーボード上における照度は、300ルクス以上になるようにする。
3:ディスプレイは、おおむね40cm以上の視距離が確保できるようにし、画面の上端が眼と同じ高さか、やや下になるようにする。
4:単純入力型又は拘束型に該当するVDT作業については、一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10~15分の作業休止時間を設け、かつ、一連続作業時間内において1~2回程度の小休止を設けるようにする。
5:VDT作業健康診断は、一般健康診断を実施する際に、併せて実施してもよい。
H23前期-問15
労働者の健康保持増進のために行う健康測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:健康測定における医学的検査は、個々の労働者の健康状態を主として身体面から調べるが、健康障害や疾病を発見することを目的として行うものではない。
2:健康測定における生活状況調査は、仕事の内容、通勤の状況のほか、趣味・し好、運動習慣・運動歴、食生活などについても行う。
3:健康測定における運動機能検査では、筋力、柔軟性、平衡性、敏捷性、全身持久性などの検査を行う。
4:健康測定の結果に基づき行う健康指導は、メタボリックシンドロームの予防など、身体的健康の保持増進を目的とするものであり、メンタルヘルスケアを含むものではない。
5:健康測定の結果に基づき行う保健指導には、勤務形態や生活習慣からくる健康上の問題を解決するため、睡眠、喫煙、飲酒、口腔保健などの生活指導が含まれる。
H23前期-問16
一次救命処置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:気道を確保するためには、仰向けにした傷病者のそばにしゃがみ、後頭部を軽く上げ、顎を下方に押さえる。
2:傷病者に反応があって普段どおりの息をしており、心肺蘇生を行わないで経過を観察する場合は回復体位をとらせる。
3:人工呼吸と胸骨圧迫を行う場合は、人工呼吸1回に胸骨圧迫10回を繰り返す。
4:胸骨圧迫は、胸が4~5cm程度沈む強さで胸骨の下半分を圧迫し、1分間に約60回のテンポで行う。
5:AED(自動体外式除細動器)を用いて救命処置を行う場合には、人工呼吸や胸骨圧迫は、一切行う必要がない。
H23前期-問17
疾病休業日数率を表す次式中の[ ]内に入れるAからCの語句又は数字の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
1:A=疾病休業延日数 B=延所定労働日数 C=100
2:A=疾病休業延日数 B=延所定労働日数 C=1000
3:A=疾病休業件数 B=延所定労働日数 C=1000
4:A=疾病休業延日数 B=延所定労働時間数 C=100
5:A=疾病休業件数 B=延所定労働時間数 C=1000
H23前期-問18
脳血管障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:脳血管障害は、脳の血管の病変が原因で生じ、出血性病変、虚血性病変などに分類される。
2:出血性の脳血管障害は、脳表面のくも膜下腔に出血するくも膜下出血や脳実質内に出血する脳出血などに分類される。
3:虚血性の脳血管障害である脳梗塞は、脳血管自体の動脈硬化性病変による脳塞栓症と、心臓や動脈壁の血栓が剥がれて脳血管を閉塞する脳血栓症に分類される。
4:脳梗塞や脳出血では、頭痛、吐き気、手足のしびれ、麻痺、言語障害、視覚障害などの症状が認められる。
5:くも膜下出血の症状は、「頭が割れるような」「ハンマーでたたかれたような」と表現される急激で激しい頭痛が特徴である。
H23前期-問19
熱傷の救急処置等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:熱傷は、Ⅰ度~Ⅲ度に分類され、水疱ができる程度の熱傷は、Ⅱ度に分類される。
2:水疱ができたときは、周囲に広がらないように破って清潔なガーゼや布で軽く覆う。
3:熱傷面は、すぐに水をかけて十分冷やすことが応急手当のポイントであるが、熱傷の範囲が広い場合、全体を冷却し続けることは低体温となるおそれがあるので注意が必要である。
4:衣類を脱がすときは、熱傷面に付着している衣類は残して、その周囲の部分だけを切りとる。
5:45℃程度の熱源への長時間接触による低温熱傷は、一見、軽症にみえても熱傷深度は深く難治性の場合が多い。
H23前期-問20
細菌性食中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:サルモネラ菌による食中毒は、食品に付着した菌が食品中で増殖した際に生ずる毒素により発症する。
2:ボツリヌス菌による毒素は、神経毒である。
3:黄色ブドウ球菌による毒素は、熱に強い。
4:腸炎ビブリオは、病原性好塩菌ともいわれる。
5:ウェルシュ菌、セレウス菌、カンピロバクターは、いずれも細菌性食中毒の原因菌である。
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