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労働生理
H17前期-問21
感覚又は感覚器官に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:皮膚における感覚点の中では、温覚点が最も密度が大きい。
2:中耳は、身体の位置判断と平衡保持の感覚をつかさどる器官である。
3:眼球の長軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを近視眼という。
4:網膜の錐状体は色を感じ、杆状体は明暗を感じる。
5:嗅覚は、わずかな匂いでも感じるほど鋭敏で、同一臭気に対して疲労しにくい。
H17前期-問22
呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:肺自体には運動能力がないため、呼吸運動は、主として呼吸筋と横隔膜の協調運動によって行われる。
2:胸郭内容積が増すと、その内圧が高くなるため、肺はその弾性により収縮する。
3:呼吸中枢は延髄にあり、ここからの刺激によって呼吸に関与する筋肉は支配されている。
4:呼吸中枢が興奮性を維持するためには、常に一定量以上の二酸化炭素が血液中に含まれていることが必要である。
5:一般に肺活量が大きいと、激しい肉体労働を行うのに有利である。
H17前期-問23
筋肉に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:筋肉が引き上げることのできる物の重さは、筋肉の太さ(筋線維の数と太さ)に比例する。
2:人が直立しているとき、姿勢保持の筋肉は、等尺性収縮を常に起こしている。
3:筋肉は、神経から送られてくる刺激によって収縮するが、神経に比べて疲労しやすい。
4:心筋は、不随意筋に属するが、構造的には横紋筋である。
5:筋肉中のグリコーゲンは、酸素が十分与えられると完全に分解され、最後に乳酸になる。
H17前期-問24
肥満の程度を評価するための指標として用いられるBMIの値を算出する式として、正しいものは次のうちどれか。
ただし、Wは体重(kg)、Hは身長(m)とする。
1:W/100(H-1)
2:H/W
3:W/H
4:W/H2
5:H/W2
H17前期-問25
肝臓の機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:脂肪を分解する酵素であるペプシンを分泌する。
2:門脈血に含まれるブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄え、血液中のブドウ糖が不足すると、グリコーゲンをブドウ糖に分解して血液中に送り出す。
3:血液凝固物質や血液凝固阻止物質を生成する。
4:血液中の有害物質を分解したり、無害の物質に変える。
5:アルブミンを生成する。
H17前期-問26
健康測定において測定する体力の構成要素と測定項目との次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
1:柔軟性-----上体起こし
2:平衡性-----閉眼片足立ち
3:筋力-----握力
4:敏しょう性-----全身反応時間
5:全身持久性-----最大酸素摂取量
H17前期-問27
代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:基礎代謝とは、心拍、呼吸、体温保持など生命維持に不可欠な最小限の活動に必要な代謝をいう。
2:基礎代謝量は、同性、同年齢であれば、体表面積にほぼ正比例する。
3:特別に作業をしなくても、ただじっと座っているだけで、代謝量は基礎代謝量の約1.2倍になる。
4:エネルギー代謝率とは、体内で、一定時間中に消費された酸素と排出された二酸化炭素との容積比である。
5:代謝において、細胞内の体脂肪やグリコーゲンなどが分解されエネルギーが発生する過程を異化という。
H17前期-問28
神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:神経系は、中枢神経系と末梢神経系に大別され、中枢神経系は脳と脊髄から成る。
2:末梢神経系には、体性神経と自律神経の二種類がある。
3:自律神経系は、随意筋に分布して、生命維持に必要ないろいろな作用を無意識的、反射的に調節する。
4:脊髄では、運動神経が前根を通じて送り出され、知覚神経は後根を通じて入ってくる。
5:大脳皮質の聴覚性言語中枢に障害を受けると、相手の言葉を音として聴くことはできても、その意味を理解することができなくなる。
H17前期-問29
疲労に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:職場における疲労の予防のためには、作業を分析して、その原因に応じた対策が必要である。
2:精神的疲労については、適度に身体を動かす方が、単に休息するより疲労の回復に役立つ場合が多い。
3:疲労には、心身の過度の働きを制限し、活動を止めて休息をとらせようとする役割がある。
4:疲労の他覚的症状を捉えるには、ハイムリック法などが用いられる。
5:疲労の自覚症状を客観的に捉えるには、調査表を用いるとよい。
H17前期-問30
体温等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:放熱は、ふく射(放射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われる。
2:体温調節にみられるように、外部環境などが変化しても身体内部の状態を一定に保つ仕組みを恒常性(ホメオスタシス)という。
3:体温調節中枢は、小脳にある。
4:発汗には、体熱を放散する役割を果たす温熱性発汗と、精神的緊張や感動による精神的発汗とがあり、労働時には一般にこの両方が現れる。
5:発汗していない状態でも皮膚及び呼吸器から1日約850gの水が蒸発しており、これを不感蒸泄という。
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