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労働衛生(有害業務以外)

H24前期-問28

厚生労働省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」に基づくメンタルヘルスケアの実施に関する次の記述のうち不適切なものはどれか。

1:心の健康については、客観的な測定方法が十分確立しておらず、その評価は容易ではなく、さらに、心の健康問題の発生過程には個人差が大きく、そのプロセスの把握が難しいという特性がある。

2:メンタルヘルスケアは、「セルフケア」、「ラインによるケア」、「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」及び「事業場外資源によるケア」の4つのケアが継続的かつ計画的に行われることが重要である。

3:労働者の心の健康は、職場配置、人事異動、職場の組織等の要因によって影響を受ける可能性があるため、人事労務管理部門と連携するようにする。

4:労働者の心の健康は、職場のストレス要因のみならず、家庭・個人生活等の職場外のストレス要因の影響を受けている場合があることにも留意する。

5:労働者にメンタルヘルス不調が発生した場合には、速やかな対応が必要であるので、当該労働者の状況を主治医や家族から本人の同意を得ることなく取得するようにする。

解答と解説

H24前期-問29

厚生労働省の「職場における喫煙対策のためのガイドライン」に基づく喫煙対策の進め方に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:施設・設備面の対策として、可能な限り喫煙室を設置することとし、これが困難な場合には、喫煙コーナーを設置する。

2:喫煙室は、壁やガラス等で区画した独立の部屋とし、入口ドアのすき間、吸気口など空気が流入する箇所がない密閉構造とする。

3:喫煙室及び喫煙コーナーには、原則として、たばこの煙が拡散する前に吸引して屋外に排出する方式の換気扇、局所排気装置等の喫煙対策機器を設置する。

4:喫煙対策機器として、やむを得ず屋内に排気する方式の空気清浄装置を設置する場合には、空気清浄装置はガス状成分を除去できない問題点があることに留意して対策を講ずる。

5:職場の空気環境の測定を行い、浮遊粉じんの濃度及び一酸化炭素の濃度を所定の値以下とするように必要な措置を講ずる。

解答と解説

H24前期-問30

在籍労働者数が60人の事業場において、在籍労働者の年間の延所定労働日数が14400日、延実労働時間数が101300時間であり、同期間の疾病休業件数が23件、疾病休業延日数が240日である。このときの疾病休業日数率及び病休件数年千人率の概算値の組合せとして、適切なものは次のうちどれか。

1:疾病休業日数率=0.10 病休件数年千人率=227

2:疾病休業日数率=2.37 病休件数年千人率=103

3:疾病休業日数率=2.37 病休件数年千人率=383

4:疾病休業日数率=1.67 病休件数年千人率=227

5:疾病休業日数率=1.67 病休件数年千人率=383

解答と解説

H24前期-問31

虚血性心疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:虚血性心疾患は、門脈による心筋への血液の供給が不足したり途絶えることにより起こる心筋障害である。

2:虚血性心疾患発症の危険因子には、高血圧、喫煙、高脂血症などがある。

3:虚血性心疾患は、心筋の一部分に可逆的虚血が起こる狭心症と、不可逆的な心筋壊死が起こる心筋梗塞とに大別される。

4:心筋梗塞では、突然激しい胸痛が起こり、「締め付けられるように痛い」、「胸が苦しい」などの症状が長時間続き、1時間以上になることもある。

5:狭心症の痛みの場所は、心筋梗塞とほぼ同じであるが、その発作が続く時間は、通常数分程度で、長くても15分以内におさまることが多い。

解答と解説

H24前期-問32

熱傷の救急処置等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:熱傷は、Ⅰ度~Ⅲ度に分類され、水疱ができる程度の熱傷は、Ⅱ度に分類される。

2:水疱ができたときは、周囲に広がらないように破って清潔なガーゼや布で軽く覆う。

3:熱傷面は、すぐに水をかけて十分冷やすことが応急手当のポイントであるが、熱傷の範囲が広い場合、全体を冷却し続けることは低体温となるおそれがあるので注意が必要である。

4:衣類を脱がすときは、熱傷面に付着している衣類は残して、その周囲の部分だけを切りとる。

5:45℃程度の熱源への長時間接触による低温熱傷は、一見、軽症にみえても熱傷深度は深く難治性の場合が多い。

解答と解説

H24前期-問33

細菌性食中毒の原因菌のうち、病原性好塩菌ともいわれるものは、次のうちどれか。

1:ブドウ球菌

2:ボツリヌス菌

3:サルモネラ菌

4:腸炎ビブリオ

5:カンピロバクター

解答と解説

H24前期-問34

一次救命処置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1:気道を確保するためには、仰向けにした傷病者のそばにしゃがみ、後頭部を軽く上げ、顎を下方に押さえる。

2:呼吸を確認して普段どおりの息(正常な呼吸)がない場合や約10秒間観察しても判断できない場合は、心肺停止とみなし、心肺蘇生を開始する。

3:胸骨圧迫と人工呼吸を行う場合は、胸骨圧迫10回に人工呼吸1回を繰り返す。

4:胸骨圧迫は、胸が少なくとも5cm沈む強さで胸骨の下半分を圧迫し、1分間に約60回のテンポで行う。

5:AED(自動体外式除細動器)を用いて救命処置を行う場合には、人工呼吸や胸骨圧迫は、一切行う必要がない。

解答と解説

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