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労働衛生(有害業務以外)

H22後期-問28

厚生労働省の「職場における喫煙対策のためのガイドライン」に基づく喫煙対策の進め方に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:施設・設備面の対策として、可能な限り喫煙室を設置することとし、これが困難な場合には、喫煙コーナーを設置する。

2:喫煙室は、壁やガラス等で区画した独立の部屋とし、入口ドアのすき間、吸気口など空気が流入する箇所がない密閉構造とする。

3:喫煙室及び喫煙コーナーには、原則として、たばこの煙が拡散する前に吸引して屋外に排出する換気扇、局所排気装置等の喫煙対策機器を設置する。

4:喫煙対策機器として、やむを得ず空気清浄装置を設置する場合には、空気清浄装置はガス状成分を除去できない問題点があることに留意して対策を講ずる。

5:職場の空気環境の測定を行い、浮遊粉じん濃度及び一酸化炭素濃度をそれぞれ一定の値以下とする措置を講ずる。

解答と解説

H22後期-問29

労働者の健康保持増進のために行う健康測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:健康測定における医学的検査は、個々の労働者の健康状態を主として身体面から調べるが、健康障害や疾病を発見することを目的として行うものではない。

2:健康測定における生活状況調査は、仕事の内容、通勤の状況のほか、趣味・し好、運動習慣・運動歴、食生活などについても行う。

3:健康測定における運動機能検査では、筋力、柔軟性、平衡性、敏捷性、全身持久性などの検査を行う。

4:健康測定の結果に基づき行う健康指導は、メタボリックシンドロームの予防など、身体的健康の保持増進を目的とするものであり、メンタルヘルスケアを含むものではない。

5:健康測定の結果に基づき行う保健指導には、勤務形態や生活習慣からくる健康上の問題を解決するため、睡眠、喫煙、飲酒、口腔保健などの生活指導が含まれる。

解答と解説

H22後期-問30

労働衛生管理のための統計に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1:異なる集団について、調査の対象とした項目のデータの平均値が同じであれば、この項目に関しては同じ特徴を持つ集団であると判断される。

2:生体から得られたある指標が正規分布という型をとって分布する場合、そのばらつきの程度は、分散や標準偏差によって表される。

3:疫学において、ある事象と健康事象との間に統計上、一方が増えると他方が増えるというような相関が認められるときは、それらの間には必ず因果関係が成り立っている。

4:労働衛生管理では、種々の検査において、正常者を有所見者と判定する率が低くなるようにスクリーニングレベルが高く設定されるため、有所見の判定の適中率が低い統計データとなる。

5:健康管理統計において、ある時点での検査における有所見者の割合を有所見率といい、これは発生率と同じ意味で用いられる。

解答と解説

H22後期-問31

出血及び止血法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:体内の全血液量の3分の1程度が急激に失われると、出血によるショックを経て生命に危険が及ぶ。

2:直接圧迫法は、出血部を直接圧迫する方法であって、最も簡単で効果的な方法である。

3:間接圧迫法は、出血部より心臓に近い部位の動脈を圧迫する方法である。

4:止血帯法で使用する止血帯は、ゴム紐などのできるだけ幅の細いものを使用する。

5:止血処置を行うときは、感染防止のため、ゴム手袋を着用したりプラスチック袋を活用したりして、血液に直接触れないようにする。

解答と解説

H22後期-問32

骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1:複雑骨折とは、開放骨折のことをいい、皮膚及び皮下組織の損傷を伴い、感染が起こりやすい。

2:単純骨折とは、皮膚の損傷は無く、骨にひびが入った状態のことをいう。

3:骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、その先端が手先や足先から出ないようにする。

4:骨折が疑われる部位は、よく動かしてその程度を判断する必要がある。

5:脊髄損傷が疑われる場合は、負傷者を硬い板の上に乗せて搬送してはならない。

解答と解説

H22後期-問33

腸炎ビブリオを原因菌とする食中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:原因食品は、主に海産の魚介類である。

2:潜伏期は、概ね10~20時間である。

3:原因菌の作用のしかたは、感染型である。

4:症状は、胃痙攣様の腹痛、水様下痢などである。

5:原因菌は、エンテロトキシン毒素を産生する。

解答と解説

H22後期-問34

一次救命処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:気道を確保するためには、片手で額を押さえながら、もう一方の手の指で顎先を上に引き上げるようにする。

2:心肺蘇生は、人工呼吸2回に胸骨圧迫30回を繰り返して行う。

3:気道が確保されていない状態で人工呼吸を行うと、吹き込んだ息が胃に流入し、胃が膨張して内容物が口の方に逆流し気道閉塞を招くことがある。

4:胸骨圧迫は、胸が4~5cm程度沈む強さで胸骨の下半分を圧迫し、1分間に約60回のテンポで行う。

5:AED(自動体外式除細動器)を用いた場合、電気ショックを行った後や電気ショックは不要と判断されたときには、音声メッセージに従い、胸骨圧迫を開始し心肺蘇生を続ける。

解答と解説

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