有機溶剤の人体に対する影響について、誤っているものは次のうちどれか。
1:脂溶性であり、脂肪の多い脳などに入りやすい。
2:高濃度ばく露による急性中毒では、中枢神経系抑制作用により酩酊状態をきたし、重篤な場合は死にいたる。
3:低濃度の繰り返しばく露による慢性中毒では、頭痛、めまい、記憶力減退、不眠などの不定愁訴がみられる。
4:皮膚、粘膜の刺激作用による黒皮症、鼻中隔穿孔などがみられる。
5:一部の有機溶剤は肝障害や腎障害を起こす。
答:4
1:正しい。有機溶剤は脂溶性であり、脂肪の多い脳などに入りやすい。
2:正しい。有機溶剤の高濃度ばく露による急性中毒では、中枢神経系抑制作用により酩酊状態をきたし、重篤な場合は死にいたる。
3:正しい。有機溶剤の低濃度の繰り返しばく露による慢性中毒では、頭痛、めまい、記憶力減退、不眠などの不定愁訴がみられる。
4:誤り。有機溶剤の慢性中毒では、皮膚・粘膜の刺激作用による皮膚炎、結膜炎、上気道炎などの症状がみられる。
5:正しい。有機溶剤には肝臓障害や腎臓障害を起こすものがある。