一次救命処置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:気道を確保するためには、仰向けにした傷病者のそばにしゃがみ、後頭部を軽く上げ、顎を下方に押さえる。
2:呼吸を確認して普段どおりの息(正常な呼吸)がない場合や約10秒間観察しても判断できない場合は、心肺停止とみなし、心肺蘇生を開始する。
3:胸骨圧迫は、胸が4~5cm程度沈む強さで胸骨の下半分を圧迫し、1分間に約60回のテンポで行う。
4:人工呼吸と胸骨圧迫を行う場合は、人工呼吸1回に胸骨圧迫10回を繰り返す。
5:AED(自動体外式除細動器)を用いて救命処置を行う場合には、人工呼吸や胸骨圧迫は、一切行う必要がない。
答:2
1:誤り。気道を確保するためには、仰向けにした傷病者のそばにしゃがみ、額を下に押して顎を引き上げる。
2:正しい。呼吸を確認して普段どおりの息(正常な呼吸)がない場合や約10秒間観察しても判断できない場合は、心肺停止とみなし、心肺蘇生を開始する。
3:誤り。胸骨圧迫は、胸が少なくとも5cm沈む強さで胸骨の下半分を圧迫し、1分間に約100回のテンポで行う。
4:誤り。人工呼吸と胸骨圧迫を行う場合は、人工呼吸2回に胸骨圧迫30回を交互に繰り返す。
5:誤り。AED(自動体外式除細動器)を用いて救命処置を行う場合には、AEDのメッセージに従い、人工呼吸や胸骨圧迫を行う。