Home > ボイラーの構造(A1~A10) > H23後期-A-問4

H23後期-A-問4

鋳鉄製ボイラーに関し、次のうち正しいものはどれか。

1:鋼製ボイラーに比べ、強度は低いが、腐食に強く、熱による不同膨張にも強い。

2:側二重柱構造のセクションでは、ボイラー水の循環において燃焼室側が下降管、外側が上昇管の役割を果たしている。

3:セクション壁面に多数のスタッドを取り付け、燃焼ガスが壁面間を直上して熱接触することにより高い伝熱面負荷を得る構造になっている。

4:蒸気ボイラーでは復水を循環使用するのを原則とし、給水管はボイラー本体後部セクションの安全低水面の少し下に直接取り付けられる。

5:暖房に蒸気ボイラーを使用する場合は、温水ボイラーを使用する場合に比べ、気温の変動により必要な各部屋ごとの温度調節が容易である。

答:3

1:誤り。鋳鉄製ボイラーは、鋼製ボイラーに比べ強度が低く、熱による不同膨張による割れを生じやすいが、腐食に強い。

2:誤り。鋳鉄製ボイラーの側二重柱構造のセクションでは、ボイラー水の循環において燃焼室側が上昇管、外側が下降管の役割を果たしている。

3:正しい。鋳鉄製ボイラーは、セクション壁面に多数のスタッドを取り付け、燃焼ガスが壁面間を直上して熱接触することにより高い伝熱面負荷を得る構造になっている。

4:誤り。鋳鉄製蒸気ボイラーでは復水を循環使用するのを原則とし、給水管はハートフォード式連結法によって安全低水面の位置で返り管に取り付けられる。

5:誤り。暖房に蒸気ボイラーを使用する場合は、温水ボイラーを使用する場合に比べ、気温の変動により生ずる各部屋ごとの温度調節が比較的難しい。

スポンサーリンク

Home > ボイラーの構造(A1~A10) > H23後期-A-問4

Page Top

© 2011-2023 過去問.com