流動層燃焼に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:流動層燃焼は、砂、石灰石等の固体粒子を多孔板などの上に置き、その下から加圧された空気を吹き上げていくと浮遊状態となり、この状態で燃料を燃焼させる。
2:燃料の石炭は、一般的に散布機により、炉内へ投入されるが、微粉炭だきに比べ、石炭粒径が大きく、粉砕動力が軽減される。
3:層内での伝熱性能が良いので、ボイラーの伝熱面積が小さくてすむが、伝熱管の摩耗に対する対策が必要となる。
4:燃焼温度を800~900℃に制御することができるので、窒素酸化物(NOx)の発生を減らすことができる。
5:バブリング流動層ボイラーでは、循環流動層ボイラーよりも空気の供給速度が大きく、砂などの固体粒子は燃焼室外まで運ばれた後、捕集され再び燃焼室下部へ戻されることにより粒子の滞留時間が長くなる。
答:5
1:正しい。流動層燃焼は、砂、石灰石等の固体粒子を多孔板などの上に置き、その下から加圧された空気を吹き上げていくと浮遊状態となり、この状態で燃料を燃焼させる。
2:正しい。燃料の石炭は、一般的に散布機により、炉内へ投入されるが、微粉炭だきに比べ、石炭粒径が大きく、粉砕動力が軽減される。
3:正しい。層内での伝熱性能が良いので、ボイラーの伝熱面積が小さくてすむが、伝熱管の摩耗に対する対策が必要となる。
4:正しい。燃焼温度を800~900℃に制御することができるので、窒素酸化物(NOx)の発生を減らすことができる。
5:誤り。循環流動層ボイラーでは、バブリング流動層ボイラーよりも空気の供給速度が大きく、砂などの固体粒子は燃焼室外まで運ばれた後、捕集され再び燃焼室下部へ戻されることにより粒子の滞留時間が長くなる。
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