水管ボイラーにおける水の自然循環に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:水管内で水が沸騰している状態では水管の管壁は、飽和水より20~30℃高い程度の温度に保たれる。
2:定常運転中の自然循環式ボイラーの場合、ボイラー水は、下降管では1m/s前後、上昇管では1~5m/s程度の速度で流動している。
3:水管内で発生蒸気が停滞すると、管壁温度が著しく高くなり、水管が焼損することがある。
4:水の循環を確実に行わせるには、蒸気ドラムと水ドラムとの高さの差を大きくする。
5:高圧ボイラーでは、下降管の水と上昇管の気水混合物との密度差はあまり小さくならないので、循環力を大きく保持することができる。
答:5
1:正しい。水管内で水が沸騰している状態では水管の管壁は、飽和水より20~30℃高い程度の温度に保たれる。
2:正しい。定常運転中の自然循環式ボイラーの場合、ボイラー水は、下降管では1m/s前後、上昇管では1~5m/s程度の速度で流動している。
3:正しい。水管内で発生蒸気が停滞すると、管壁温度が著しく高くなり、水管が焼損することがある。
4:正しい。水の循環を確実に行わせるには、蒸気ドラムと水ドラムとの高さの差を大きくする。
5:誤り。高圧ボイラーでは、下降管の水と上昇管の気水混合物との密度差があまり大きくならないので、循環力は低下しがちとなる。
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